海外のFX会社を利用することで、ハイレバレッジが可能だがリスクも…
最近よく聞く「億り人」と言われるんですが、
どうやってなったのですかね・・
私もなりたいです。
確かによく言われますね・・「億り人」
でも、よく考えて、みんなそんなになったら億万長者じゃゴロゴロいるよね。
ごく僅かな投資家だけ・・
しかも、ギャンブルに近いようなハイレバレッジでの手法をとっているんだよ。
えっ
どういうことですか??
ギャンブル??
ハイレバレッジって怖い感じですか?
ハイレバレッジは超危険だよ。
儲かれば大きいけど、損したときには大変だよ。
解説していくね。
FX取引は「レバレッジ」と呼ばれる「少ない資金でより多くの資金を取引する」という方法が採用されています。最近では、新型コロナウィルスによって生活スタイルは勿論のこと、働き方も様々変化しています。その働き方に関しては、「副業」や「週休3日制」、そして「テレワーク」などあります。
また近年、財務省も公表した老後資金2000万円問題もあるので、今後を不安視している方も少なくありません。
特に手軽に始められるのはよくFX(外国為替証拠金取引)取引なんていわれます。
最近、TVやYoutubeなどのCMでもよく見かけます。某大手FX会社のCMを見ていると、FX取引の利用者の6割の方が「初心者」という話ですから・・
よほど、老後のことや余裕な人生を送りたい方が増えている感じです。
話は、このくらいにして、「レバレッジ」とは、上段にも記載していますが、日本国内においては、法規制があり「25倍」までのレバレッジしかかけられません。しかも、将来はもっと減る可能性も否めません。既にシンガポールなどはレバレッジ20倍(2019年)までしか認められていないなんていうニュースも耳にします。
では、他の海外のFX業者ではどうでしょう。
レバレッジ400倍やなんと大きいところでは1000倍なんていう業者もあります。実際どのような感じになるかというと、実際の証拠金として出す1000倍の資金を取引することが可能なのです。
つまり、逆を返すと1000倍の利益もあるけど、損失もでる可能性があるということなんです。
えっ。
凄いハイリスクですね!!
大きな損が覚悟できる人はいいけど、初心者には無理ですよね。
なんで、みんなハイレバレッジでやるんですかね・・
それはね・・
少ない資金で大きな利益になる可能性にチャンスをかけている感じかな・・
しかも、宝くじとか競馬と違うし、何となく1円くらいなら取れそう。
なんていう甘い気持ちが罠にはまるんだよ。
次は、レバレッジについて基本的なことを理解しておこうね。
レバレッジについて
レバレッジとは「てこの原理」と同じような役割でできているので、レバレッジという名前になっています。まず、ハイレバレッジだと、実際の取引する金額よりも少なく取引できます。
つまり、必要となる資金(必要証拠金)に関しては、最低限、この金額以上のものを入れてください。と言われます。以下の通りの計算になります。
取引する通貨ペア × 為替相場の価格 × レバレッジ倍率 = 必要証拠金
(国内)FX会社の25倍の場合
仮に取引する通貨が100円だったとします。
100円(取引するレート) × 1万通貨 ÷ 25倍(レバレッジ) = 40,000円(必要証拠金)
となります。
では、1000倍だったらどうでしょう。
(海外)FX会社の1000倍の場合
上記同様のレート100円を採用したとします。
100円(取引するレート) × 1万通貨 ÷ 1000倍(レバレッジ) = 1,000円(必要証拠金)
たったの1,000円の証拠金で取引可能なので、ついついやりたくなってしまうのが事実です。その分、少しの変化でこの証拠金は大きく儲かる可能性もありますが、わずかな予想外の変動ですっ飛んでしまう可能性もあります。
以下に海外と日本における証拠金の違いを示しておきます。
レバレッジ | 日本のFX会社の必要証拠金 | 海外のFX会社の必要証拠金 |
10倍 | 取引可能 10,000円 | 取引可能 10,000円 |
25倍 | 取引可能 40,000円 | 取引可能 40,000円 |
100倍 | 取引不可能 | 取引可能 10,000円 |
1000倍 | 取引不可能 | 取引可能 1,000円 |
レバレッジについて日本と海外の違いがお判りいただけたかと思います。
一見、手軽にレバレッジを大きくして安い金額でより多くの取引量を行う海外のすごさを感じますが、リスク管理が非常に大変なことを知っていただきたいと思います。簡単に言ってしまうと、必要証拠金が10万円さえあれば、レバレッジ1000倍の海外FX会社では1億円の運用になるわけですから、それは、億り人も出ますよね。だって、億のお金を運用するわけですから、うまくいけば僅か数時間で数千万円の利益もある反面、損もあるわけですから・・
億り人になる理由や必要証拠金や
レバレッジについては理解できました。
ありがとうございます。
一見、レバレッジが多ければ安くできるし、
メリットが大きいようにも見えますが、
実際には「損失」と「利益」は表裏一体ですからね・・
次は、日本のFX会社と海外のFX会社についてみていきたいと思います。
日本のFX会社と海外のFX会社の違いについて
上記では、レバレッジについて解説してきました。レバレッジによって利益も損失も大きく管理の仕方がお判りいただけたと思います。つまり、レバレッジをかけることによって「超ハイリスク・超ハイリターン」になります。たったの1円の変動でも1億円の結果になります。
初心者には厳しい海外でもプロのトレーダーは海外で運用するケースが多いのも事実です。プロのトレーダーは海外での口座を持つことが多いようです。勿論、プロでも海外だけでなく、日本国内でも運用をすることで併用するパターンが多いようです。
では、プロのトレーダーはなぜ、海外だけでなく、日本国内のFX会社に口座を持ち運用しているのか?
下記に理由をあげます。
- 安全性が高い。更に口座からの入出金に関するトラブルが少ないこと。
- 日本国内の方が取引スプレッドが狭いことが多いこと(売値と買値の差のこと)。
- 取引ツールが海外よりも使い勝手がいいこと。
上記の理由が主な理由になります。
つまり「リスク管理」という点においてプロのトレーダーは初心者に比べて熟知しているのも大きいです。何年もトレーダーでやっている方と同じように取引するのですからいかに「リスク管理」が重要かはお判りいただけると思います。
しかし、初心者に関しては、ハイレバレッジで掛けることによって得られる「利益」ばかりにとらわれてしまうので、結果的に大きな負債を抱えてしまうケースは少なくありません。
また、海外のFX業者の場合、入出金のトラブルがあるとよく耳にします。
海外のFX業者の口座に入金して、実際に現金を出金する際、トラブルが起きるケースもあります。信じられない話かもしれませんが、FX取引で利益が出て実際に、出金する際に難癖をつけてきて出金させないというような業者も存在しております。つまり、利益が大きく出ていたとしても実際に出金ができなければ、まさに絵にかいた餅状態になります。
FX取引で利益が出る出ないの話ではなく、入出金に関するトラブルは少なくても避けたいですよね。そのため、FX取引の初心者にとっては、海外のFX会社においての取引はハードルが高すぎると思います。まずは、国内のFX会社を利用することが良いかと思います。
では、FX取引の初心者はどのようなレバレッジにすればよいのか??
どんな感じのレバレッジで
始めればいいですか?
初心者はハイレバレッジに走りがちなんですよね~
まずは、ローレバレッジでしっかりと慣れるのが重要だよね。
初心者が「ハイレバレッジ」のFX取引をやってしまうのはなぜなのか?
- 低予算から投資ができてしまうところ
- 短時間で大きな利益をあげられるところ
- より多くの取引量がもてるところ
上記のようなことが挙げられます。しかし、相場の世界ではよく確率が「五分五分」だから大丈夫と簡単に考えている人が多いです。実際に取引してみれば分かりますが、ハイレバレッジでの取引で一攫千金のようなギャンブル的な考えであれば、そこは考えを改めてみることをお勧めいたします。
また、FX会社によっては25倍に予めなっているところもあるので、
レバレッジの選択できる会社を選択するのか。
もしくは、FX会社の自身の口座への入金額を多めにするのか。
どちらかの選択になるかと思います。
更に言えば、取引量に関しても「何十万通貨、何百万通貨」といった取引量はおすすめできません。仮に、ビギナーズラックではじめは利益が出たとしても、そのうち大きな損失になってしまう可能性は大なので、気を付けたいです。
初心者は一攫千金のような投資が
ダメなことはよくわかりました。
また、レバレッジについても
はじめはローレバレッジで慣れることが
重要なこともよく理解できました。
先生、ありがとうございます。
FX取引の初心者はレバレッジの魅力に
惑わされることが多いので、
ハイリスクにつながる危険性は大です。
気が付いたら損失が膨大になってしまって
ロスカットさせられることもあるので、
十分にリスクを考慮しながら取引していきましょう。