デイトレード基礎:その① 何分足が有利なのか
■今回はデイトレード基礎その①として、5分足、また30分足等々、一体どの時間足がデイトレードにとって有効なのか?を解説していきたいと思いますます。
■チャートをみると短い足ほどノイズが入りやすくなる
こちらはポンドドルの5分足のチャートです。
丸で囲った箇所はアジア時間です。
トレンドが発生していなく、動きも閑散となっています。
その後ロンドンタイムで大きく動き出しています。
(しかし、ロンドンタイムに入ってきてもあんまり動かない日もあります)
この陰線【A】をみると分かるように、16時過ぎた時、ようやく動き出して長い陰線を付けました。しかし、そのまま下がると想定しても、ここで一旦下げが終わってしまうこともあります・・・。
何故、一旦下げが終わったかと言うと、次の足以降、陽線が出現し、その後も安値、高値を切り上げているからです。
今度はその日の高値【B】を超えて、更に上昇をすると思い、買ったとしましょう・・・。
しかし、その後上昇しきれず、もみ合いにハマってしまっています。
結局、自分が売れば上がってしまい、買えば下がってしまうということで、小さなマイナスを繰り返すことになってしまいます。
短い足だけでトレードを行うと、このような事が頻繁に発生してしまいます。
■今度は4時間足のポンド/ドルを確認しています。
アジアタイムのからロンドンタイムにかけて、大きく上げています。
その後停滞した時間帯がありますが、その後また下げに転じたところで、更に下げが加速しています。
■先程の5分足と比べると、小さなノイズが入りにくくなることは明らかです。
また1回のトレードで狙える利益も大きくなります(その分リスクを取る必要はありますが)。
短い足と比べると、無駄な売買が減り、業者に支払うコスト(スプレッド等)も減ることで、トレードが有利になることもあります。
自分がエントリーしたタイミングから、思惑通り動いてくれれば良いのですが、短い足だけの場合、大きな利益も狙いにくい上、短い足の場合、ノイズに引っかかってしまうことが度々あります。
買ったら下がってしまう・・・、売ったら上がってしまう・・・、
これらが度々起こると、何のためにトレードをしているかも分からなくなってしまいます。
■次に1分足、または5分足等、短い足で売買を行うはメリットについて確認をすると・・・
1分足、5分足等で売買を行う「メリット」とは・・・
1) 決済までが早い為、大きな数量を持てる
短い足の為、ポジションを寝かせる時間も短くなるため、多少思い切った数量を持つことができます。
2) 一日の中で売買チャンスが何度もある
売買の機会が多くなることもメリットで、短い足でチャートを追うことによって、トレンドに乗って利益を出せる機会も多くなり、仮に売買機会を逃したとしても、また次の機会に巡り合うこともことあります。
3) 短い時間で集中できる
トレードへの集中に関しても大切で、ダラダラとトレードを続けるとあまり良いことはありません。トレードは時間をかければ、良い結果が得れるというものではなく、いかにルールに従ってそのタイミングを待つことの方が重要です。そのためには、ポジションを取るまでの集中力が大切です。
4) オーバーナイトでの不安がなくなる
オーバーナイトは良い面もありますが、寝ている時に何が起こるかはわかりません。
私もそうなのですが、当社のお客さんの中でも、多少数量を多くまってしまうと、なかなか寝れないという方もいます。私自身も売買ルールに従ってはいるものの、それまで利益を多少稼いだ後の売買は数量増やしてしまうこともあります。
その様な時、頭のどっかに不安が残り、夜中に目を覚ましてしまう時もあります。
デイトレードで短い足の場合は、基本決済までの時間が短い為、オーバーナイトの不安が減ることもメリットです。
■次に1分足、または5分足等、短い足で売買を行う場合の注意点とは
1) ノイズに寛容になる必要がある
短い足での売買では、予めノイズに巻き込まれるということを承知した上で行う必要があります。
また、短い足であっても、あまりタイトなロスカットを入れるのではなく、少し緩くしておくようなことも大事です。
要するに振り落としこれもあり得ると心得ておいてください。
2)「振るい落とし等」があり得ると心掛ける
例えばロンドンタイムに入った時間帯などは、大口がそれまでのアジアタイムでの値動きを確認した上で、どうポジションを取っていくか?それなりの戦略を考える時があります。
上昇で利益を狙いたい場合、単に買い上げる前に、一旦下方向へポジションを取り、その一気に買い戻しをかけることも頻繁にあります。
その様な場合、単に細かな流れだけをみていると、少し下げたところを確認して売りで入り、その後突然上昇したことを受けてロスカットを行い、そのまま買いに転じて買ったとしても、上手くいくとは限りません。
要するに、大口に振り回されてしまうことも起こりえると、予め想定しておくことが心の余裕にも繋がります。
3) 値ごろ感での売買はしない
例えばアジア時間だから、あまり動かいと想定している時に、上昇が続いた場合・・・、その後とはさすがに下がるだろうと、少しの利益を狙って売りを仕掛ける時があるかもしれません。
ただその様な場合に限って、そのまま上昇してしまい、大きな損失になってしまうこともあります。
反対に、ここまで下がったのだから、そろそろ上昇に転じるだろうという様な思惑だけで買ってしまうと、そのタイミングが早過ぎてロスカットになってしまうこともあります。
これらの悪循環は、チャートが目面に張り付いてしまう時に限ってこの様なことが起きてしまいます。
4) 3P取って10P負ける様な売買はしない
動きが散漫な時間帯でのトレードは、意外と数PIPISの利益を取るのに時間がかかることがあります。
FXの場合、ポジションを建てた後、スプレッドでマイナスになり、そこから思惑通りになるまで、もどかしい時もあります。
そうしていると、たった3PIPISの含み益が出た途端、利益確定をしてしまうことがあります。
たった3PIPISの利益であれば、何度も可能性はあります。
しかし、そのうちに、ポジションを取った瞬間に逆に動いてしまう時もあります。
そうなると、それまでの利益を全て吹き飛ばしてしまう可能性もあるので、このような売買は避けるべきです。
■短い足でトレードを行うには、上記の様な注意が必要です。また効率良く、無駄な売買を減らすことも大切
では、どの様にして時間的にも無駄な売買を減らせるかについて考えています。
このチャートインディケーターはMT4に設定をした画像です。
ちなみにこのテクニカルインディケーターは当社(トレードタイム)のオリジナルインディケーターなのですが、アラート機能を持たせてあります。
パッと見は、上下に4本のラインがあり、ボリンジャーバンドに似ていますが、ATR(値動きの平均)を計算し直しています。
この使い方は幾つかあるのですが、例えばこの水準【A】になったら目先買われ過ぎなので、逆張りで売る、といった使い方もできます。
しかし、パソコンに張り付いて、このようなタイミングを待っていると、いつになるのかが分かりません・・・。
但しチャートソフトの「アラート機能」を使うと、予めエントリー、または決済をしようと思うタイミングで、アラートを鳴らする。またはメールでそのタイミングになった際に、実際に届く設定をしていると、たとえパソコンに張り付いていなくても、売買タイミングを知ることができます。
勿論、MT4でなく、トレーディングビューでも最近はこのアラート機能が充実しています。
こちらは平均足改良版という当社オリジナルインジケーターです。
このピンク足(陽線)が上昇トレンドを表していて、その上にある平均足改良版が青から赤に転換した場合、ここで買うとこのタイミングになったら、アラートで実際にそのタイミングになったらメールで知ることができます。
タイミングさえ分かれば、実際の売買は外出中であってもスマートフォンで、エントリーをすることができます。
もちろん、これを半自動売買と同じようなこともできます。
例えば新規の注文を取る際に、利益確定とロスカットの逆指値注文を予め発注しておくことで、その後はチャート確認していなくても、パソコンに張り付いてトレードをするのと同じような効果を望むことも可能です。
トレードを継続して安定化を目指すには「リスク:リワード」も大切
トレードで利益を狙う場合、短い足でも十分だと思うのですが、短い足でトレードをしようとした場合、ある程度は「継続してトレードを続ける」ことも大事です。
継続をする中で、利益になったり、損失となったり、多くの経験を積むことによって、トレードスキルも上達してきます。
アラート機能を上手く活用することで、1時間足、4時間足等々、パソコンに長い時間張り付いてトレードをすることができない場合でも利益を追求することも可能です。
そして、リスクリワードも予め考慮しておくと、より利益までの距離が短くなります。
例えば、リスクを「1」とした場合、利益目標をその「1.5倍」というように、スクリワードをうまく活用することによって、その後は継続をすることにより、利益が着実に積み上がっていきます。
是非、アラート機能も今後考えることをお勧めします。
上記の記事に関する動画が当社 YouTubeチャンネル【YourTradeTime】にアップされています!
デイトレード基礎:その① 何分足が有利なのか?
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